認知症の方の着替えでは「服を選ぶ」ことが難しくなる場合があります。服を選ぶには、衣類をしまってある場所を思い出す、種類を見分ける、季節や予定に合った服を選ぶといった、いくつもの判断が必要になるためです。衣類そのものだけでなく、収納方法を少し工夫することで、ご本人が選びやすくなることがあります。
収納の工夫
- 見える収納:ハンガーに掛けて見えるように収納し、一度に見える服の数を少なくする
- ラベル付け:収納場所に「上着」「ズボン」などのラベルを付け、どこに何があるかを分かりやすくする
- 一週間分の準備:上着・ズボン・肌着を一組ずつまとめておき、毎日迷う時間を減らす
外出など予定が決まっている日は「今日は買い物に行くから、この服はどうですか」など場面に合わせて提案することで、混乱なく選びやすくなることがあります。もちろん、ご本人が自分で服を選ぶことを楽しみにされている場合は、そのお気持ちも大切にしたいと考えています。
介護コンシェルジュに相談する収納を工夫する目的は管理しやすくすることだけではありません。「自分で選ぶことができる」という経験や自信につながる環境を整えることも、認知症ケアの一つです。



