介護施設への入居が決まったとき、衣類について思いのほか多くの不安が生まれます。「何を用意すればいいのだろう」「足りなかったら困るのでは」「揃えすぎてしまわないだろうか」——こうした迷いが生まれるのは、とても自然なことです。今すぐ答えを出すことを目的とせず、よくある不安を一度ゆっくり整理してみましょう。

不安① どのくらいの枚数を用意すればいいのか

施設によっては目安が示されることがありますが、実際の生活が始まってから洗濯の頻度や使われ方が想像と違うこともあります。最初からすべてを整えるより、生活の流れが見えてから調整するという考え方もあります。

不安② 今の状態に、この服で合っているのか

「着られるかどうか」はその時々の体調や介助の度合いで変わります。腕の動き、着替えに必要な介助の量、ご本人がどこまで関われるか——衣類は今の状態に合っているかどうかを静かに見直せる余地を残しておくことも大切です。

不安③ 用意しすぎてしまわないか

入居準備では一度に多くのことを決めなければならず「今すべて揃えなければ」と感じることがあります。しかし実際には、思ったより使わなかったものや後から必要になったものが出てくることもあります。今決めなくてよいことがある、という視点も準備の一つです。

介護の衣類選びに、明確な正解はありません。迷っている時間も、状況を大切に考えている証だと思います。必要になったときに、また考える——その選択も十分に大切な準備です。

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